こんにちは。
和菓子には欠かせない食材、小豆。
低脂質・高タンパクで、いろいろな栄養素を含んでいるため、体にもいいそうです。
実は以前、小豆の煮汁で刺し子糸を染めたことがあったのですが、きちんと記録として残していなかったので、今回改めてサンプルを染めてみました。
染色日:2024年3月31日
草木染めサンプルレシピ
中媒染にてアルミ媒染、鉄媒染を行う。
染液はアルミ媒染用、鉄媒染用一緒に抽出する。
素材
- シルク
- 麻
- ウール
合計2g。アルミ媒染用、鉄媒染用それぞれ準備する(合計4g)。
媒染液
アルミ媒染と鉄媒染を用意する。
アルミ媒染
市販のミョウバンを素材の重さの6%になるように計量し、水に溶いて使う。
今回は素材10g分の媒染液を用意し、適宜薄めて使うこととする。
ミョウバン 素材(10g)×6%=0.6g を水200ccで溶いて、40ccを薄めて使用する。
鉄媒染
素材の重さの30%になるように計量し、水に溶いて使う。
今回は素材10g分の媒染液を用意し、適宜薄めて使うこととする。
酢酸鉄 素材(10g)×30%=3g を水200ccで溶いて、40ccを薄めて使用する。
植物染料
今回は市販の小豆(200g)を使用。
あんこを作るときに、小豆をゆでこぼす(渋きり)した際の茹で汁を染液として使用します。
染液作り
手順
- 小豆(200g)をザルに入れ流水でザっと洗う。
- 水(600cc)を加えて、火にかける。
- 沸騰後、弱火にして2分経ったら火を止め、蓋をして30分蒸らす。
- 茹であがった小豆と、茹で汁を分ける。
煮出した液はこんな感じ。
大体400ccくらいの茹で汁が出来上がりました。
この茹で汁に水400ccを加えて染液(合計800cc)として使います。
※茹でた小豆は、適宜お料理にお使いください!
染色
手順
- 作った染液を鍋に入れて火にかけて温める。
- 15分撹拌しながら煮染めをして、火を消してさらに15分撹拌する。※染液は捨てない。
- 2回程度水ですすぐ。
- 媒染液に浸す(30分)。
- 2回程度水ですすぐ。
- 2の染液を再度温め、媒染した素材を戻し2の手順を繰り返す。
- 2回程度水ですすぎ、乾かす。
染め上がり
こんな感じに染まりました。
写真はありませんが、媒染のタイミングでシルクのアルミ媒染は、ほんのりかわいらしいピンク色(鉄媒染はほんのり紫がかったピンク色)だったので、ここで終わってもいいかもしれません。サンプルは中媒染(染色→媒染→染色)で統一しているので、結果的により濃く染まりました。
おまけ
茹でた小豆はあんこにして、パンに入れて焼いたり、ういろうにしたりして、おいしくいただきました(๑’ڡ’๑)