日本茜で染める その①

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草木染め

今回は日本茜を使ってシルク、麻、ウールのサンプルを染色してみました。
染色日:2022年4月2日

草木染めサンプルレシピ

中媒染にてアルミ媒染、草木灰での媒染を行う。
染液はアルミ媒染用、草木灰での媒染用を一緒に抽出する。

素材

  • シルク
  • ウール

合計2g。アルミ媒染用、草木灰での媒染用それぞれ準備する(合計4g)。

媒染液

アルミ媒染と草木灰での媒染を用意する。

アルミ媒染

市販のミョウバンを素材の重さの6%になるように計量し、水に溶いて使う。
今回は素材10g分の媒染液を用意し、適宜薄めて使うこととする。
ミョウバン 素材(10g)×6%=0.6g を水200ccで溶いて、40ccを薄めて使用する。

草木灰での媒染

25gの草木灰を1Lの水に溶いて静置し、その上澄み適宜薄めて使用する。

植物染料

染める素材の重さの1/4

染液はアルミ媒染、草木灰での媒染あわせて抽出するので素材の重さが2g×2=4g。
よって、植物染料の重さは4g×1/4=1g。
※最小計量0.1gのスケールにて測定。

今回使うのは日本茜。種から2年間栽培したものを掘り起こし、水で軽く洗ってから、翌日、染色に使いました。

収穫しつつ植え替えも行ったのでその際の様子は下の記事をご覧ください。

染液作り

手順

  1. 植物染料1gと水500ccを鍋に入れて沸騰させる。沸騰後15分煮出したものを1番液とする。
  2. 1番液を抽出した後の植物染料に再度水500ccを加えて沸騰させる。沸騰後15分煮出したものを2番液とする。
  3. 1番液と2番液を合わせて半分に分ける。
  4. 半分に分けた染液と合わせて500ccになるように水を加える。それぞれを各媒染用とする。

 

抽出した染液はこんな感じ。

左:1番液、中央:2番液、右:水

煮出す前に洗ったせいか、思ったよりもオレンジ色が出ませんでした。
(洗っているときに、土の色ではない黄色が出ているような気が。)
2番液はほとんど色が出ていなかったので、比較用に1番右に水を置いています。

煮出した後の茜はこんな感じ。

左:煮出した後、右:煮出す前

煮出した後のほうが断然赤い。

染色

手順

  1. 作った染液を鍋に入れて火にかけて温める。
  2. 15分撹拌しながら煮染めをして、火を消してさらに15分撹拌する。※染液は捨てない。
  3. 2回程度水ですすぐ。
  4. 媒染液に浸す(30分)。
  5. 2回程度水ですすぐ。
  6. 2の染液を再度温め、媒染した素材を戻し2の手順を繰り返す。
  7. 2回程度水ですすぎ、乾かす。

染め上がり

上:シルク(アルミ媒染)、シルク(草木灰)、中央:麻(アルミ媒染)、麻(草木灰)、下:ウール(アルミ媒染)、ウール(草木灰)

日の丸の緋色をイメージしていたんですが、なんともかわいらしいピンクに。
アルミよりも草木灰の方が発色が若干弱め。ちなみに今回使った草木灰の水溶液、pHを測ってみたらだいたい8くらいでした。

同じ日に採取した根を乾燥させているので、乾燥した状態でのサンプル染めもまたやってみたいと思います。
→うっかりカビが生えてしまったので試せず……orz 洗わずに干すべきでした。

↓後日、生の根を洗わずに染めてみました。

余談

酸性にすると赤がよく出ると聞くんですが、以前の蘇芳のサンプル染めでイマイチだった(下記記事参照)ので、あまり乗り気になれず……。酸性抽出は時間ができたときに試してみようかなと思います。

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