蘇芳で染める その②

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草木染め

今回は蘇芳を使ってシルク、麻、ウールのサンプルを染色してみました。
蘇芳は酸性で染めると赤く染まるというのをいろいろなところで見聞きしたので、中性抽出と酸性抽出で試してみました。前回に続き、今回は酸性抽出を紹介します。
染色日:2021年3月18日

草木染めサンプルレシピ(共通)

中媒染にてアルミ媒染、鉄媒染を行う。
染液はアルミ媒染用、鉄媒染用一緒に抽出する。

素材

  • シルク
  • ウール

合計2g。アルミ媒染用、鉄媒染用それぞれ準備する(合計4g)。

媒染液

アルミ媒染と鉄媒染を用意する。

アルミ媒染

市販のミョウバンを素材の重さの6%になるように計量し、水に溶いて使う。
今回は素材10g分の媒染液を用意し、適宜薄めて使うこととする。
ミョウバン 素材(10g)×6%=0.6g を水200ccで溶いて、40ccを薄めて使用する。

鉄媒染

素材の重さの30%になるように計量し、水に溶いて使う。
今回は素材10g分の媒染液を用意し、適宜薄めて使うこととする。
酢酸鉄 素材(10g)×30%=3g を水200ccで溶いて、40ccを薄めて使用する。

植物染料

染める素材の重さの1/4

染液はアルミ媒染、鉄媒染あわせて抽出するので素材の重さが2g×2=4g。
よって、植物染料の重さは4g×1/4=1g。
※最小計量0.1gのスケールにて測定。

今回使うのは蘇芳。染料店で購入。

染液作り

手順

  1. 植物染料1gと水500ccを鍋に入れて沸騰させる。沸騰後15分煮出したものを1番液とする。
  2. 1番液を抽出した後の植物染料に再度水500ccを加えて沸騰させる。沸騰後15分煮出したものを2番液とする。
  3. 1番液と2番液を合わせて半分に分ける。
  4. 半分に分けた染液と合わせて500ccになるように水を加える。それぞれを各媒染用とする。

 

今回は酸性抽出なので、手順1でお酢を10g、手順2で5g加えました。

抽出した染液はこんな感じ。

左:1番液、右:2番液

あれ、赤どっか行っちゃった。
中性で煮出したものと比較してみました。

中性、酸性それぞれの1番液と2番液を足したものを比較。左が中性、右が酸性。

試しに、中性で煮出したものに酸(お酢)を加えてみました。

やっぱり赤が消えていく……。

染色

手順

  1. 作った染液を鍋に入れて火にかけて温める。
  2. 15分撹拌しながら煮染めをして、火を消してさらに15分撹拌する。※染液は捨てない。
  3. 2回程度水ですすぐ。
  4. 媒染液に浸す(30分)。
  5. 2回程度水ですすぐ。
  6. 2の染液を再度温め、媒染した素材を戻し2の手順を繰り返す。
  7. 2回程度水ですすぎ、乾かす。

染め上がり

上:シルク(アルミ媒染)、シルク(鉄媒染)、中央:麻(アルミ媒染)、麻(鉄媒染)、下:ウール(アルミ媒染)、ウール(鉄媒染)

中性で染めた時よりも薄く染め上がりました。
これはこれでほんわかしててかわいい色。
ただ、見聞きした、酸性にすると赤く染まるというのは私の中では疑問になってしまいました。
酢入れすぎだったのかな、、、

また機会があれば実験してみたいと思います。

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